サウジアラビアのstc、n257で8CC CAの通信試験に成功
- 2020年12月21日
- 海外携帯電話
サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でstcとして展開するSaudi Telecom Companyはメッカ市の商用環境においてミリ波(mmWave)の周波数で800MHz幅の帯域幅を使用した第5世代移動通信システム(5G)の通信試験に成功したと発表した。
5Gの無線方式は5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式で、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で5Gネットワークを構築したという。
周波数および帯域幅は26GHz帯の800MHz幅を使用したと案内しており、NR BandはFR2のn257となる。
なお、n257は26500~29500MHzの周波数範囲で定義されており、世界的には28GHz帯と呼称することが多いが、n257の周波数範囲でも低い周波数であれば26GHz帯、高い周波数であれば29GHz帯と呼称する場合もある。
Saudi Telecom Companyは26GHz帯と案内しているため、n257の周波数範囲でも低い周波数を使用したと思われる。
1搬送波は100MHz幅で、キャリアアグリゲーション(CA)を高度化した8コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(8CC CA)を実装して800MHz幅で通信を確立したという。
Saudi Telecom CompanyはフィンランドのNokia Solutions and Networksと共同で通信試験を実施しており、通信設備はNokia Solutions and Networksより調達した。
米国のQualcomm Technologiesが開発した5Gのチップセットを使用したことも公表している。
Saudi Telecom Companyは2019年6月20日にサブ6GHz帯の周波数を使用して5Gを商用化しており、サウジアラビアで最初に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
周波数は3.5GHz帯を使用しているが、将来的にはLTE方式で使用している700MHz帯も使用する計画である。
NR Bandは3.5GHz帯がFR1のn78、700MHz帯がFR1のn28となる。
これまでに、NSA構成でn78とn28のCAを導入するための試験も実施している。
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