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Sercomm RCPS01が技適通過、楽天モバイル向け据置型無線LANルータか



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。

台湾のSercomm Corporation (中磊電子)製のLTE端末「RCPS01」が2020年11月30日付けでDSP Researchを通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。

工事設計認証番号は003-200259。

モバイルネットワークはLTE (FDD) 1800(B3) MHzで認証を受けている。

無線LANの周波数でも通過しており、周波数は2.4GHz帯と5GHz帯を利用できる。

RCPS01は未発表端末の型番である。

Bluetoothの周波数では認証を受けていないため、無線LANルータとして使用できるデータ通信専用端末となる見込み。

NTT DOCOMO、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)、SoftBankが運用する主要な周波数に対応していないため、Rakuten Mobile (楽天モバイル)向け推測できる。

RCPS01と近い型番としてはフィンランドのNokia Solutions and Networks製のRCPN01が工事設計認証を通過しており、製品名がRakuten Turbo5Gで、Rakuten Mobile向けの据置型無線LANルータとなることも確定している。

いずれの型番もRCPX01のXがメーカー名の頭文字となるため、共通の型番規則が適用されている。

同一のメーカーで共通の型番規則であればメーカー側の型番規則も想定できるが、異なるメーカーで共通の型番規則であれば納入先、すなわちRakuten Mobileの型番規則と考えられる。

Rakuten Turbo5Gは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式および第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応した据置型無線LANルータである。

RCPS01の詳細は不明であるが、Rakuten Turbo5Gと同様にパートナー回線の基本となる周波数には対応していないため、据置型無線LANルータとなる見込み。

Rakuten Mobileは据置型無線LANルータで5G版と4G版を用意する可能性が考えられる。

なお、パートナー回線の周波数はRakuten Mobileがローミング協定を締結したKDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneが運用するLTE (FDD) 800(B18/B26) MHzが基本となるが、Rakuten Mobileが自ら整備した楽天回線エリアに設置し、移動を想定しない場合はパートナー回線に対応する必要はない。

これまでより、Rakuten MobileはSercomm Corporationから製品を調達したことがあり、屋内向けスモールセルのJSER0011や屋内向けフェムトセルのRakuten Casa (JSFE0001)はSercomm Corporationが製造を担当した。

総務省 電波利用ホームページ

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