AppleがiOS 14.5を公開、デュアルSIMモードで5G対応

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米国のAppleはiPhoneおよびiPod touch向けのOSであるiOSの最新バージョンとしてiOS 14.5の提供を開始した。

2021年4月27日の2時(日本標準時)より対象のiPhoneおよびiPod touchに対してiOS 14.5を提供している。

主な更新内容にはApple Watchを使用してiPhoneのロックを解除する機能に対応、AirTagに対応、絵文字の追加、Siriの改善、プライバシーの改善、Apple Musicの改善、Podcastの改善、第5世代移動通信システム(5G)の改善、マップの改善、リマインダーの改善、翻訳の改善、ゲームの改善、CarPlayの改善が含まれている。

その他の複数の問題の修正も更新内容となっている。

なお、iOS 14.5を提供する対象のiPhoneおよびiPod touchでも更新内容の中には5Gのように特定のiPhoneに限り利用できる機能も存在することを留意しておきたい。

5Gの改善に関してはiPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、iPhone 12、iPhone 12 miniの4機種が対象となる。

5Gの改善の主な内容にはデュアルSIMモードで5Gの対応、スマート・データ・モードの改善に伴う5Gネットワーク向けの最適化によって電池の駆動時間の長期化およびデータ使用量の削減、5Gの国際ローミングの対応が含まれている。

これまで、デュアルSIMモードで利用時は中国本土を除いて主回線および副回線いずれも5Gでモバイルデータ通信を利用できなかった。

しかし、iOS 14.5を適用すると中国本土と同様にデュアルSIMモードでモバイルデータ通信を利用する回線では5Gの利用が可能となる。

また、AppleはiOS 14.5と同時にiPadに対してはiPadOS 14.5を提供している。

さらにiOS 14.4以降のiOSを導入したiPhoneを対象としてRakuten Mobile (楽天モバイル)のキャリア設定の提供も同時に開始した。

Rakuten Mobileのキャリア設定は対象のiPhoneでRakuten MobileのSIMカードを利用時にキャリア設定アップデートを行うと適用できる。

キャリア設定アップデートを適用すると、キャリア設定のバージョンはiOS 14.4ではRakuten 45.1となり、iOS 14.5ではRakuten 46.1である。

iOS 14.4以降のiPhoneでRakuten Mobileのキャリア設定を適用することで、対象のiPhoneは正式にRakuten Mobileが移動体通信事業者(MNO)として提供する楽天回線に対応することになる。