ファーウェイがHarmonyOS搭載スマホを販売開始、すべて4G版
- 2021年06月20日
- その他スマートフォン
中国のHuawei Technologies (華為技術)はOSにHarmonyOSを採用したスマートフォンを発売した。
すでに複数の中国向けスマートフォンにHarmonyOSの提供を開始しているが、中国で2021年6月18日より出荷時の初期状態でOSにHarmonyOSを採用したスマートフォンの販売を開始している。
まずはOSにHarmonyOSを採用したHUAWEI Mate 40 Pro、HUAWEI Mate 40E、HUAWEI nova 8 Proの3機種を2021年6月18日の0時(中国標準時)に発売しており、すべてOSのバージョンはHarmonyOS 2を採用する。
3機種ともシステムメモリの容量は8GBで、内蔵ストレージの容量は128GBおよび256GBの2種類となる。
販売価格はHUAWEI Mate 40 Proの内蔵ストレージの容量が128GBのモデルが6,099人民元(約104,000円)、256GBのモデルが6,599人民元(約113,000円)である。
HUAWEI Mate 40Eの128GBのモデルが4,199人民元(約72,000円)、256GBのモデルが4,699人民元(約80,000円)となっている。
HUAWEI nova 8 Proの128GBのモデルが3,699人民元(約63,000円)、256GBのモデルが4,099人民元(約70,000円)に設定されている。
いずれも第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応した5G版が存在し、先行して5G版を発売した。
ただ、5G版のOSはAndroidを採用しており、HarmonyOSは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を利用できる4G版となる。
Huawei Technologiesは米国政府が発動した制裁措置の強化に伴い5G版の展開が困難となり、4G版の展開を余儀なくされている。
米国の政府機関である商務省(Department of Commerce:DOC)傘下の産業安全保障局(Bureau of Industry and Security:BIS)は2019年5月16日付けでHuawei Technologiesとその関係者などをEntity Listに指定した。
Entity Listに指定された事業体に対する輸出管理規則(Export Administration Regulations:EAR)の対象品目の供給は許可制となるため、事前にライセンスを取得する必要がある。
なお、米国原産の二重用途の汎用品、ソフトウェア、特許を含む技術、もしくはこれらの米国原産品が価値基準で一定以上の比率を含む場合に輸出管理規則の対象品目となる。
ライセンスの申請は原則として却下する中で、一部の申請は条件付きで許可しているが、2021年春頃からは5Gに対応した製品向けの半導体など部品は審査を厳格化している。
そのため、Huawei Technologiesは5Gに対応した製品を製造するための部品の調達が困難な状況となっている。
結果として5G版の発売後にフラッグシップのラインナップでも4G版を発売することになった。
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