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英国のEEが2023年までに3Gを終了、5Gは700MHz帯で全国展開



英国(イギリス)のBT Groupの完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるEEは第3世代移動通信システム(3G)を2023年までに終了する計画を発表した。

3Gの利用は着実に減少しているため、2023年までに段階的に3Gを停波する計画という。

2021年7月の時点ですべてのデータ通信のうち3Gのデータ通信はわずか2%未満にとどまる状況と説明している。

3Gの終了後は3Gで使用した周波数を第5世代移動通信システム(5G)の強化に活用する方針も明確化した。

3GとしてはW-CDMA方式を導入しており、周波数は2.1GHz帯を使用する。

すでにEEは3.5GHz帯の周波数で5GのNR方式を商用化しているが、将来的には2.1GHz帯でもNR方式を導入することになる。

第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式も運用しているが、2Gの終了に関しては言及していないため、3Gの終了後も2Gの提供は継続すると考えられる。

2Gの提供を終了する時期は決定次第案内すると思われる。

EEは第4世代移動通信システム(4G)および5Gの拡大に注力する計画で、4Gを遠隔地にも拡大するという。

特に5Gの整備を強化する方針で、2028年までには5Gの提供エリアが4Gの提供エリアを上回り、さらに5Gの面積カバー率は90%まで拡大する計画である。

EEは新たに取得した700MHz帯の周波数を使用して英国全土で5Gを整備することになる。

EEが展開する既存の基地局の大部分に700MHz帯の5Gに対応したアンテナおよび無線装置を追加する。

700MHz帯のような低い周波数はカバレッジの確保に有利で、5Gの整備に700MHz帯を使用することで屋内および郊外で広範なカバレッジを実現できると説明している。

EEは2021年4月に700MHz帯でFDDおよびSDLの周波数を取得しており、まずはFDDの周波数で5Gを整備する方針を明確化した。

NR Bandは700MHz帯のFDDがFR1のn28、SDLがFR1のn67、2.1GHz帯がFR1のn1、3.5GHz帯がFR1のn78となる。

n67は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)のRelease 17で標準化される予定である。

なお、EEが700MHz帯を使用して5Gの整備を開始する時期は公表していない。

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