スロバキアのO2 Slovakiaが5Gを商用化
- 2021年09月12日
- 海外携帯電話
スロバキアの移動体通信事業者(MNO)であるO2 Slovakiaは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2021年9月7日より商用で5Gの提供を開始している。
これまで、O2 Slovakiaは試験的に5Gを運用してきた。
スロバキアの首都・ブラチスラバ市に限定して5Gの通信機器ベンダを選定する目的で試験的に5Gを運用しており、2020年10月7日からは一般の加入者も5Gを利用することができた。
一般の加入者が5Gを利用できる状況でも位置付けは試験目的で変わりなく、商用の5Gではないことを明確化していたが、ようやく正式に5Gを商用化した。
そのため、2021年9月7日からは商用の5Gとして提供している。
試験目的の5GではスウェーデンのEricsson、フィンランドのNokia Solutions and Networks、中国のHuawei Technologies (華為技術)、中国のZTE (中興通訊)より通信機器を調達し、通信機器の評価を進めてきた。
最終的にEricssonの1社を選定しており、商用の5GはEricssonの通信機器を使用して整備することになった。
Ericssonが2021年4月22日付けでプレスリリースを公開した通り、Ericssonとは5Gの構築および無線アクセスネットワーク(RAN)の近代化に関する協力協定を締結した。
5Gを効率的に構築するほか、第2世代移動通信システム(2G)、第3世代移動通信システム(3G)、第4世代移動通信システム(4G)の無線アクセスネットワークの交換も契約に含まれている。
また、試験目的の5Gでは提供エリアをブラチスラバ市に限定していたが、商用の5Gはブラチスラバ市を含めたスロバキア西部に位置する15の市町が提供エリアとなっている。
2021年12月末までには5Gの人口カバー率を20%まで拡大する計画である。
5Gの無線方式はNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク構成は4GのLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn78となる。
下りの通信速度は最大で1Gbpsに達するという。
スロバキアではすでに2社の移動体通信事業者が5Gを商用化した。
O2 Slovakiaはスロバキアで3番目に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
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