ポルトガルのVodafone Portugalが5Gを商用化
- 2021年12月04日
- 海外携帯電話
ポルトガルの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone Portugal – Comunicacoes Pessoaisは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2021年11月30日より5Gの提供を開始している。
まずは個人および法人向けに提供するすべての料金プランで自動的に5Gを有効化しており、2021年11月30日から2022年1月31日までは追加料金なしで5Gを利用できる。
2022年2月1日以降は標準で5Gを利用できる料金プランの場合は引き続き追加料金なしで5Gを利用できるが、標準では5Gを利用できない料金プランの場合はオプションに加入して5Gを有効化する必要がある。
オプションの月額料金は5ユーロ(約640円)に設定されている。
まずはポルトガルの首都・リスボン市を含めたリスボン大都市圏、ポルト大都市圏、アルガルヴェ地方の海岸部、すべての本土および島嶼部の地区の首都で5Gを整備している。
5Gに対応した端末としては複数のスマートフォンを用意しており、米国(アメリカ)のApple、中国のHuawei Technologies (華為技術)、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)が開発したスマートフォンを取り扱う。
5Gの商用化に伴い国際ローミングで5Gの提供も開始しており、対象の国は隣国のスペインとなっている。
対象の移動体通信事業者はスペインのVodafone Espanaとなる。
なお、Vodafone Portugal – Comunicacoes PessoaisおよびVodafone Espanaはいずれも英国(イギリス)のVodafone Groupの完全子会社である。
5Gの無線方式はNR方式を採用しており、周波数はサブ6GHz帯の700MHz帯および3.5GHz帯を使用する。
NR Bandは700MHz帯がFR1のn28で、3.5GHz帯がFR1のn78となる。
ポルトガル全土で700MHz帯を使用してカバレッジを確保し、主要都市で3.5GHz帯を使用して超高速大容量の5Gを整備する計画である。
通信設備はスウェーデンのEricssonを採用している。
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