トンガのDigicel (Tonga)がインターネットを再開、豪州のTelstraなどが協力
- 2022年01月28日
- 海外携帯電話
トンガの移動体通信事業者(MNO)であるDigicel (Tonga)はインターネットを復旧したと発表した。
すべての加入者を対象として2022年1月27日よりインターネットの提供を再開している。
トンガでは2022年1月15日に大規模な海底火山の噴火が発生しており、移動体通信事業者の事業運営にも大きな影響を与えている。
トンガに接続する唯一の海底ケーブルが破損したことで、国際電話やインターネットを含めた国際通信の全面的な停止を余儀なくされていた。
まずは2022年1月19日に国際電話を復旧しており、2022年1月27日にはインターネットも復旧することになった。
国際電話およびインターネットは衛星を活用して復旧したことを公表している。
ただ、衛星を活用した国際電話およびインターネットは容量が限定的で、完全に復旧するためには海底ケーブルの修理が必要という。
海底ケーブルの修理には2022年1月20日を基準として数週間を要する場合があると案内しており、早くとも海底ケーブルの修理は2022年2月以降となる見込みである。
海底ケーブル敷設船が海底ケーブルの修理のためにパプアニューギニアからサモアを経由してトンガに向かうことが分かっている。
インターネットの復旧に必要な衛星の通信設備は豪州(オーストラリア)の移動体通信事業者であるTelstraおよびニュージーランドの移動体通信事業者であるSpark New Zealandが供給した。
Telstraに関してはDigicel (Tonga)を取得してトンガに参入することが決定している。
Digicel (Tonga)はジャマイカを拠点とする英領バミューダ諸島のDigicel Group Holdingsがフィジーを拠点とする英領バミューダ諸島のDigicel Pacificを通じて完全所有しているが、TelstraがDigicel Pacificを完全子会社化することで、Digicel (Tonga)もTelstraの完全子会社となる予定である。
なお、Telstraは加入件数を基準に豪州で最大の移動体通信事業者となっている。
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