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パラオの携帯電話事業者PT Wavesが4Gを商用化



パラオの移動体通信事業者(MNO)でPalau Telecomsとして展開するPalau Communications & Electronics CompanyはPT Wavesの携帯通信サービスで第4世代移動通信システム(4G)を商用化した。

2022年3月18日よりLTE方式に準拠した4Gの提供を開始している。

PT Wavesの携帯通信サービスは2018年1月20日に商用化しており、PT Wavesの名称はPalau Telecomsの略称と携帯通信網の構築を担当した米国(アメリカ)のFairwavesに由来する。

商用化の当初より通信方式は第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式に限定して運用してきたため、LTE方式の導入に伴い通信速度の大幅な高速化が実現できる。

通信速度は米国(アメリカ)のOoklaが提供するSpeedtestのアプリケーションを利用して確認できるため、測定場所を添えて測定結果のスクリーンショットを共有するよう求めている。

PT Wavesの回線ではSpeedtestでサーバをPalau Telecomsに設定して測定すると、データ通信量の集計の対象にならないため、測定前にサーバをPalau Telecomsに設定するよう案内している。

また、4Gの商用化を記念して音声通話、SMS、データ通信を無料で利用できるキャンペーンを展開しており、条件や内容は加入時期および利用実績などに応じて異なる。

SIMカードはMini SIM (2FF)サイズ、Micro SIM (3FF)サイズ、Nano SIM (4FF)サイズのトリプルカットに対応しており、販売価格は10米ドル(約1,300円)である。

長らくコロール州の州都・コロール市のマラカル島に所在する本社の事務所に限定してSIMカードを販売してきたが、2022年4月5日にはコロール州メユッグス町のHA3、2022年4月15日までにはコロール市のコロール島およびマラカル島、メユッグス町のLMでも取り扱いを開始した。

4Gの導入に合わせてSIMカードの取扱店を拡充しており、携帯通信事業の規模の拡大を図る。

2020年時点でパラオの人口は18,092人で、滋賀県蒲生郡日野町と同等の規模であるが、3社の移動体通信事業者が携帯通信事業を展開している。

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