ソフトバンク向け900MHz帯と1.5GHz帯の5G基地局が技適通過、n8とn74か
- 2022年04月24日
- SoftBank-総合
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。
スウェーデンのEricssonの日本法人であるEricsson Japanが申請した基地局「ERS 2203 B8」、「ERS 2212 B8」、「ERS 2217 B8」、「ERS 2217 B11」が2022年3月18日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。
工事設計認証番号はそれぞれ001-A19286、001-A19287、001-A19285、001-A19288である。
いずれも特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の33に規定する特定無線設備で、FDD-5G-NR用基地局に該当するため、第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式に対応した基地局となる。
機器名称にB8が付された基地局は900MHz帯の周波数に対応し、すべて中心周波数と帯域幅は947.5~957.5MHzの5MHz幅、950~955MHzの10MHz幅、952.5MHzの15MHz幅となっている。
また、機器名称にB11が付された基地局は1.5GHz帯の周波数に対応しており、中心周波数と帯域幅は1480.9MHzの10MHz幅である。
900MHz帯では945~960MHz、1.5GHz帯では1475.9~1485.9MHzの範囲で動作し、いずれもSoftBank Corp.が総務省より割当を受けた下りの周波数と一致するため、SoftBank Corp.向けの基地局と考えられる。
SoftBank Corp.は900MHz帯で第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式のVIIIおよび第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式のB8、1.5GHz帯でLTE方式のB11を運用しているが、NR方式を導入するためにEricssonと新たな基地局を開発中と推測できる。
機器名称にはB8とB11が付されているが、NR Bandはそれぞれn8とn74に対応すると思われる。
なお、900MHz帯ではLTE方式で策定したB8をベースにn8として仕様化し、1.5GHz帯ではn11やn21を仕様化しておらず、B11とB21を包含してLTE方式で策定したB74をベースにn74として仕様化した。
時期は確定していないが、将来的に900MHz帯や1.5GHz帯でも5Gを導入することになる。
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