NTTドコモ、3.4GHz-3.5GHzの5G対応機種を追加
- 2022年09月28日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは3.4~3.5GHz帯の第5世代移動通信システム(5G)に対応した機種を追加したことが分かった。
これまで、SHARP製のAQUOS R7 SH-52Cが3.4~3.5GHz帯の5Gに対応することが判明していた。
NTT DOCOMOは2022年9月26日付けで対応周波数帯一覧を更新しており、新たにFCNT製のらくらくスマートフォン F-52B、SHARP製のAQUOS sense6 SH-54BおよびAQUOS wish2 SH-51C、Sony製のXperia 10 IV SO-52Cが3.4~3.5GHz帯の5Gに対応したことを確認できる。
3.4~3.5GHz帯の5GはNTT DOCOMOが割当を受けた3.4GHz帯と3.5GHz帯を使用する。
3.4GHz帯は第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定に伴い割当を受けた3440~3480MHzの40MHz幅で、3.5GHz帯は第4世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の開設計画の認定に伴い割当を受けた3480~3520MHzの40MHz幅となる。
3.4GHz帯と3.5GHz帯では割当の時期や経緯が異なるが、いずれもNTT DOCOMOは第一希望の周波数範囲を取得しており、最終的に3.4GHz帯と3.5GHz帯で連続した80MHz幅の確保に成功した。
まずは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を導入したが、一部の地域では5GのNR方式に順次転用することになった。
なお、LTE BandはB42で、NR BandはFR1のn78である。
4G向け周波数を使用した5Gとなるため、NTT DOCOMOとしては通信速度は4Gと同等になると案内している。
通信速度の理論値はNTT DOCOMOが割当を受けた5G向け周波数のひとつである3.7GHz帯の100MHz幅で下り最大1.7Gbpsとなる。
ノンスタンドアローン(NSA)構成ではE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を適用してLTE方式と同時通信するが、NR方式の搬送波に限ると3.4~3.5GHz帯では下り最大1.3~1.4Gbps程度となる見込みである。
4G向け周波数でも80MHz幅を使用するため、5G向け周波数に近い高速通信を実現する。
ただ、3.4GHz帯と3.5GHz帯は基地局の無線局免許の取得に干渉検討が必要で、それぞれ既存免許人が異なるため、基地局を開設できる場所や出力が制限されるほか、開局までに時間を要する場合がある。
2022年9月26日時点で3.4~3.5GHz帯の5Gは高知県高知市の一部で利用できる。
対応機種は順次追加すると思われる。
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