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豪州のVodafone Australia、2023年12月に3Gを終了



豪州(オーストラリア)の移動体通信事業者(MNO)でVodafone Australiaとして携帯通信事業を行うTPG Telecomは第3世代移動通信システム(3G)を2023年12月15日に終了すると発表した。

全体のデータ通信量は第5世代移動通信システム(5G)が13.5%、第4世代移動通信システム(4G)が86.0%に達した一方で、3Gは0.5%と1%未満の水準にとどまる。

3Gの需要は大幅に低下しており、周波数の再編も考慮して2023年12月15日に3Gを終了することになった。

大都市圏では2.1GHz帯、地方では900MHz帯を主力の周波数として3Gを整備してきた。

すでに大都市圏では2.1GHz帯を3Gから4Gに転用しており、地方で使用する900MHz帯は2024年6月に免許の満期を迎える。

3Gの終了に伴う影響を受ける加入者は限定的であるが、4Gや5Gに非対応の携帯端末を利用する加入者に対しては4Gや5Gに対応した携帯端末に切り替えるよう求めている。

TPG Telecomの回線を使用する仮想移動体通信事業者(MVNO)も影響を受ける。

3Gの無線方式はW-CDMA方式を運用し、Vodafone Australia LimitedとHutchison 3G Australiaの時代にそれぞれ導入している。

Vodafone Australia LimitedとHutchison 3G Australiaの合併に伴いVodafone Hutchison Australiaが誕生し、Vodafone Hutchison AustraliaとTPG Telecom (旧)の合併に伴いVodafone Hutchison Australiaの社名をTPG Telecomに変更、TPG Telecom (旧)の社名をTPG Corporationに変更、TPG TelecomがTPG Corporationを完全子会社化した経緯がある。

Vodafone Australia Limitedは豪州の首都であるオーストラリア首都特別地域・キャンベラ市、ニューサウスウェールズ州の州都・シドニー市、ビクトリア州の州都・メルボルン市で2005年10月13日、Hutchison 3G Australiaはシドニー市とメルボルン市で2003年4月15日に3Gを商用化した。

Hutchison 3G Australiaを基準に起算すると、20年8か月も3Gを提供することになる。

第2世代移動通信システム(2G)は2018年6月30日に終了したため、3Gを終了後は4Gと5Gを展開する。

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