NTTデータNJK、NTTドコモとローカル5Gのn79に対応した基地局の技適取得
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。
NTT DATA NJK Corporation製の基地局「HN-SDR001-RU-N79」が2022年10月19日付けでTACOYAKIを通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。
工事設計認証番号は020-220215である。
特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備であるため、TD-5G-NR(Sub6帯)用基地局に該当する。
第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式を運用できる基地局となることが分かる。
周波数は4500~4900MHzの範囲で、帯域幅は1搬送波あたり100MHz幅で動作し、出力は0.25119Wとなっている。
機器名称からも判断できるが、NR BandはFR1のn79に対応することになる。
4500~4600MHzはNTT DOCOMOが5G向けに割当を受けた周波数で、4600~4900MHzはローカル5G向けの周波数である。
そのため、NTT DOCOMOとローカル5Gのn79に対応した基地局となる。
SDRは米国(アメリカ)のQualcomm Technologiesが開発したプラットフォームを採用した製品の機器名称に含む場合が多く、Qualcomm Technologiesが開発した基地局向けプラットフォームを採用したと推測できる。
NTT DATA NJK Corporationはローカル5Gに関する取り組みとしてネットワークインフラストラクチャおよびソリューションの提供を検討しており、ローカル5Gに関する事業で使用するためにNTT DATA NJK Corporationが認証取扱業者として基地局の工事設計認証を取得したと思われる。
なお、NTT DATA NJK CorporationおよびNTT DOCOMOはいずれもNIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION (日本電信電話)の子会社である。
NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATIONの持分比率はNTT DATA NJK Corporationが54.19%、NTT DOCOMOが100%となっている。
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