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サウジアラビアのNTN向け2.1GHz帯にstcなどが申請、AST SpaceMobileも参加



サウジアラビアの政府機関で電気通信分野などの規制を司る通信宇宙技術委員会(Communications, Space & Technology Commission:CST)はNon-Terrestrial Network (NTN)向け周波数の割当に関して適格な申請者を発表した。

通信宇宙技術委員会は2.1GHz帯でFDDの30MHz幅*2をNTN向けに割当する予定である。

詳細な周波数範囲は下りが2170~2200MHz、上りが1980~2010MHzとなっている。

4者の適格な申請者を発表しており、サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でstcとして事業を行うSaudi Telecom Company、米国(アメリカ)のEchoStar Corporation、米国のOmnispace、Salamの4者が適格な申請者となる。

Salamは米国のAST SpaceMobile、米国のIridium Communications、フランスのAirbusが構成したコンソーシアムである。

Rakuten Group (楽天グループ)や英国(イギリス)のVodafone Groupが出資するAST SpaceMobileはSalamに参加して周波数の取得を図る。

通信宇宙技術委員会は周波数オークションを実施してNTN向け周波数を割当する。

NTNは日本語では非地上系ネットワークや非陸上ネットワークと呼称することが多く、低軌道衛星から構築するNTNの第5世代移動通信システム(5G)は5G NTNと呼称されている。

サウジアラビアではNTN向け周波数の用途は限定しておらず、5GのNR方式も導入できる。

標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)では2.1GHz帯でNTN向けのNR Bandを定義している。

NR方式を導入する場合はFR1のn256として運用することになる。

なお、通信宇宙技術委員会の旧名称は通信情報技術委員会(Communications and Information Technology Commission:CITC)である。

2022年11月1日付けで通信情報技術委員会から通信宇宙技術委員会に改めた。

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