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タイのAISがFWA用途でミリ波の5Gを商用化、26GHz帯を利用



タイの移動体通信事業者(MNO)でAISとして携帯通信事業を行うAdvanced Wireless Network (AWN)は第5世代移動通信システム(5G)でミリ波(mmWave)の周波数である26GHz帯の利用を開始した。

2022年12月8日より固定通信用途のAIS Fibreで26GHz帯を利用した5Gを提供している。

Advanced Wireless Networkは早期に26GHz帯でも5Gの運用を開始したが、26GHz帯の5Gに対応した端末は正規に取り扱っていなかった。

AIS Fibreでは2022年12月8日より26GHz帯の5Gに対応した端末として屋外向け顧客構内設備(CPE)の提供を開始しており、正式に26GHz帯の5Gを商用化することになった。

屋外向け顧客構内設備は2機種を用意しており、中国のHuawei Technologies (華為技術)が製造した機種と中国のZTE (中興通訊)が製造した機種を取り扱う。

いずれも屋内に設置する無線LANルータと接続して使用する必要がある。

まずはタイのコーンケーン県およびスラーターニー県の一部で26GHz帯の5Gを活用したAIS Fibreを提供している。

26GHz帯では1200MHz幅と広い帯域幅を取得しており、AIS Fibreでは一部の帯域幅を利用するが、高速通信を実現できる。

詳細な周波数範囲は25200~26400MHzとなっている。

26GHz帯の取得に係る最終価格は付加価値税別で53億4,500万タイバーツ(約202億9,591万円)となった。

無線方式は5GのNR方式を採用しており、NR BandはFR2のn258として運用する。

Advanced Wireless NetworkはタイのAdvanced Info Service (AIS)の連結子会社である。

タイの首都・バンコク都(クルンテープ都)に本社が所在する。

なお、Advanced Wireless Networkに対するAdvanced Info Serviceの持分比率は99.99%となっている。

親会社であるAdvanced Info Serviceの略称で同社が保有するAISの商標を使用して携帯通信事業を展開することになる。

加入件数を基準としてタイで最大手の移動体通信事業者である。

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