クアルコム、5G-Advanced対応のSnapdragon X72を発表

米国(アメリカ)のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesは通信モデム「Snapdragon X72 5G Modem-RF System」を発表した。

5G-Advancedに対応した最初の通信モデムのひとつである。

無線方式は第5世代移動通信システム(5G)のNR方式、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式、第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式およびTD-SCDMA方式、第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式に対応する。

NR方式は標準化団体である3GPP (3rd Generation Partnership Project)の3GPP Release 17および3GPP Release 18で策定した機能を実装している。

3GPP Release 18以降で策定するNR方式の高度化技術は5G-Advancedとして標準化を進めており、3GPP Release 18に準拠することは5G-Advancedに対応することになる。

無線アクセスネットワーク(RAN)構成はLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成および単独で動作するスタンドアローン(SA)構成に対応するため、デュアルモード5Gである。

周波数はサブ6GHz帯(Sub6)を中心とするFR1およびミリ波(mmWave)を中心とするFR2で定義されたNR Bandを利用できる。

FR1では下りでキャリアアグリゲーション(CA)を高度化した3コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(3CC CA)に対応しており、帯域幅は最大200MHz幅となる。

ほかにFR1では上りのCAおよびMIMOにも対応している。

FR2では帯域幅が最大400MHz幅となっている。

E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)、NRデュアルコネクティビティ(NR-DC)、ダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)、デュアルSIMも利用できる。

通信速度は下り最大4.4Gbps/上り最大2.6Gbpsとなる。

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