英Vodafone、ハンガリーから撤退
- 2023年02月22日
- 海外携帯電話
英国(イギリス)のVodafone Groupはハンガリーから撤退した。
Vodafone Groupは同社の完全子会社でオランダのVodafone Europeを通じてハンガリーの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone Hungaryを完全所有していた。
Vodafone Europeはハンガリーの規制当局の承認を受けて、Vodafone Hungaryの株式の全部をハンガリーの4iGおよびハンガリー政府に6,600億ハンガリーフォリント(約2,473億1,292万円)で売却を完了している。
当初は2022年12月末までに完了する予定と案内していたため、当初の予定から遅れたことになる。
Vodafone Hungaryに対する持分比率は4iGが51%、ハンガリー政府が49%となった。
4iGによる持分比率は過半を上回るため、Vodafone Hungaryは4iGの連結子会社となっている。
Vodafone GroupとVodafone Hungaryは資本関係を解消後にブランドライセンス契約の締結を発表していない。
Vodafone Hungaryは将来的にVodafone Groupが保有するVodafoneの商標の使用を終了するとともに、社名を変更すると思われる。
4iGは2022年1月3日にハンガリーの移動体通信事業者であるDIGI Telecommunication and Servicesを連結子会社化している。
そのため、約1年1か月の期間にハンガリーで2社の移動体通信事業者を取得したことになる。
ハンガリーでは4社の移動体通信事業者が携帯通信事業を展開しているため、ハンガリーの移動体通信事業者の半数は4iGの連結子会社となった。
4iGはハンガリーのほかにアルバニアおよびモンテネグロでも連結子会社を通じて移動体通信事業者として携帯通信事業を行う。
Vodafone Groupとしてはハンガリーから撤退を完了したことになる。
Vodafone Hungaryは加入件数を基準としてハンガリーで2番目の規模の移動体通信事業者で、加入件数は300万件に達している。
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