サムスン電子がExynos Modemに5G衛星通信を実装へ、5G NTN技術を確保
- 2023年02月26日
- その他モバイル端末
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は同社が開発するExynos Modemシリーズの通信モデムに衛星通信技術を実装すると発表した。
Samsung Electronicsは既存の通信モデムであるExynos Modem 5300のリファレンスプラットフォームを使用して第5世代移動通信システム(5G)の衛星通信技術を開発および確保したという。
将来のExynos Modemシリーズの通信モデムに5Gの衛星通信技術を実装する計画である。
5Gの衛星通信技術を実装することで、衛星経由で双方向のメッセージや高解像度な画像および映像の共有を実現できる。
低軌道衛星から構築する衛星経由の携帯通信網を含めた宇宙空間などから構築するネットワークを陸上で構築するTerrestrial Networkに対してNon-Terrestrial Networkと呼称する。
一般的に略称のNTNを使用するほか、日本語では非陸上ネットワークや非地上系ネットワークと表現することがある。
携帯通信技術の標準化団体である3GPP (3rd Generation Partnership Project)ではNTNの標準化活動を進めている。
3GPPで5Gの要求条件を満たすために規定した無線方式であるNR方式ではNTN向け周波数でNR Bandを定義した。
NTN向け周波数のNR方式は5G NTNやNR NTNなどの呼称があるが、Samsung Electronicsは5G NTNを採用している。
Samsung Electronicsが確保した5Gの衛星通信技術は3GPP Release 17に準拠した5G NTNの規格を満たしている。
将来のExynos Modemシリーズの通信モデムを採用したスマートフォンなど携帯端末では3GPP Release 17に準拠した5G NTNを実装できることになる。
5Gの衛星通信技術を適用した商用の通信モデムを製品化する時期は案内していない。
スポンサーリンク