台湾の遠傳電信と亞太電信、合併に必要な承認を取得
- 2023年08月06日
- 海外携帯電話
台湾の政府機関である公平交易委員会(Fair Trade Commission:FTC)は台湾の移動体通信事業者(MNO)であるFar EasTone Telecommunications (遠傳電信:FET)とAsia Pacific Telecom (亞太電信)の合併を条件付きで承認すると発表した。
移動体通信事業者の合併は社会に対する影響が大きいため、専門家や関連する機関と十分に議論して判断したという。
Far EasTone TelecommunicationsとAsia Pacific Telecomが合併することで経営効率の改善などが期待できるため、両社の合併を条件付きで承認すると説明している。
公平交易委員会は料金プラン、携帯通信網の整備、ローミングや卸提供などで条件を設定した。
料金プランに関しては複数の料金プランを用意するほか、Asia Pacific Telecomの既存の加入者に対しては2025年12月31日まで既存の条件を維持することなどを求めている。
携帯通信網の整備に関してはハードウェアとソフトウェアの両面で投資を行い、携帯通信網の品質を向上することなどが条件となっている。
ローミングや卸提供に関しては合理的な料金と条件でローミングや卸提供に応じることなどが条件に設定されている。
料金プランや携帯通信網の整備に関しては取り組みの状況の報告も必要である。
Far EasTone TelecommunicationsとAsia Pacific Telecomの合併はFar EasTone Telecommunicationsを存続会社、Asia Pacific Telecomを消滅会社とする。
各種条件は存続会社であるFar EasTone Telecommunicationsが履行の義務を有する。
Far EasTone TelecommunicationsとAsia Pacific Telecomの合併には台湾の公平交易委員会のほかに台湾の政府機関である国家通訊伝播委員会(National Communications Commission:NCC)の承認の取得も必要であるが、国家通訊伝播委員会の承認は最初に取得している。
そのため、合併に必要な承認は原則としてすべて取得を完了したことになる。
Far EasTone TelecommunicationsおよびAsia Pacific Telecomからは合併の効力発生日や既存の料金プランの取り扱いなどの詳細は発表していない。
詳細は確定次第発表すると思われる。
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