楽天モバイルと協力するAST SpaceMobile、宇宙ベースの5G通話に成功
- 2023年09月22日
- Rakuten-総合
米国(アメリカ)のAST SpaceMobileは低軌道衛星から第5世代移動通信システム(5G)を構築して通話に成功したと発表した。
AST SpaceMobileは低軌道衛星から携帯通信網を構築する宇宙ベースの携帯通信の商用化に向けて試験を進めている。
試験用衛星であるBlueWalker 3から構築した5Gで通話に成功したと公表している。
米国のAT&Tの完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるAT&T Mobility、英国(イギリス)のVodafone Groupの完全子会社でスペインの移動体通信事業者であるVodafone Espana、フィンランドのNokia Solutions and Networksと協力して試験を行った。
AT&Tが完全子会社を通じて取得した周波数を使用して米国のハワイ州マウイ島で低軌道衛星から5Gを構築した。
AT&T Mobilityの回線からスペインの首都でマドリード州の州都およびマドリード県の県都でもあるマドリード市に位置するVodafone Espanaの回線に発信して宇宙ベースの5Gの通話を実証したという。
基地局を構成する無線アクセスネットワーク(RAN)の通信設備はNokia Solutions and Networksが供給している。
5Gの携帯通信網は標準技術に準拠する。
そのため、無線方式はNR方式を採用したことになる。
標準技術に準拠することから一般的なスマートフォンで利用できる。
試験では韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)が発売した商用のスマートフォンであるSamsung Galaxy S22を使用した。
AST SpaceMobileは世界各地の移動体通信事業者と宇宙ベースの携帯通信の試験を進める予定である。
AST SpaceMobileに対してはVodafone GroupのほかにRakuten Group (楽天グループ)も出資している。
日本の移動体通信事業者としてはRakuten Groupの完全子会社であるRakuten Mobile (楽天モバイル)と協力する。
日本ではRakuten Mobileと北海道で試験を実施する計画である。
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