フィリピンのNOW Telecom、楽天グループ出資のAST & Scienceと協力

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フィリピンのNOW Corporationは同社の関連会社で同国のNOW Telecom Companyが米国(アメリカ)のAST SpaceMobileの完全子会社で同国のAST & Scienceと協力することを発表した。

NOW Telecom CompanyおよびAST & Scienceはフィリピンで通信ソリューションを強化するための覚書に署名したという。

AST & Scienceは低軌道衛星から携帯通信網を構築する宇宙ベースの携帯通信の実現に向けて取り組んでいる。

NOW Telecom Companyは米国政府の協力を受けて移動体通信事業者(MNO)として携帯通信サービスを商用化するために準備を進めている。

フィリピン全土で第5世代移動通信システム(5G)のNR方式の基地局を開設する計画であるが、主に地上の基地局では整備が困難な遠隔地で音声通話、SMS、データ通信を提供する目的でAST & Scienceと協力する。

島嶼国のフィリピンでは離島をはじめとして基地局の開設が困難な地域が多いため、AST & Scienceと協力して低軌道衛星から携帯通信網を構築することは遠隔地でカバレッジを確保するうえで有効と判断している。

これまでに、フィリピンの政府機関で電気通信分野の規制を司る国家電気通信委員会(National Telecommunications Commission：NTC)から携帯通信事業の免許を取得したほか、フィリピン政府からは宇宙空間で事業を行う権利も与えられている。

AST & Scienceの技術を活用して宇宙空間で携帯通信事業を行う計画である。

なお、NOW Telecom CompanyおよびAST & Scienceともに基地局を構成する無線アクセスネットワーク(RAN)の通信設備のベンダはフィンランドのNokia Corporationの完全子会社で同国のNokia Solutions and Networksとなる。

AST SpaceMobileにはRakuten Group (楽天グループ)などが出資している。

日本の移動体通信事業者としてはRakuten Groupの完全子会社であるRakuten Mobile (楽天モバイル)と協力する。