クアルコムとイリジウムが提携解消、端末メーカーがSnapdragon Satelliteの実装を望まず
- 2023年11月15日
- Android関連
米国(アメリカ)のIridium Communicationsは同国のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm TechnologiesとSnapdragon Satelliteに係る提携を解消すると発表した。
Iridium CommunicationsとQualcomm Technologiesは2023年12月3日付けでスマートフォンに衛星経由のメッセージを実装するための契約を締結したことを案内していた。
両社はQualcomm Technologiesが開発する携帯端末向けチップセットであるSnapdragon Mobile Platformを採用したスマートフォン向けにIridium Communicationsの衛星通信を利用した衛星経由のメッセージを実装できるソリューションとしてSnapdragon Satelliteの技術開発および実証を進めてきた。
しかし、Snapdragon Satelliteの実装を望む携帯端末メーカーが現れず、Iridium CommunicationsとQualcomm Technologiesは2023年12月3日付けで契約を終了することになった。
当初の計画では2023年後半から一部の国および地域で発売するスマートフォンでSnapdragon Satelliteを実装すると案内していたが、Snapdragon Satelliteを製品化することなく提携を解消する。
Qualcomm TechnologiesはSnapdragon Satelliteを採用する計画の携帯端末メーカーを公表しており、複数の携帯端末メーカーがSnapdragon Satelliteを採用する計画を示していたが、いずれも計画を変更してSnapdragon Satelliteを実装する計画を中止したことになる。
Qualcomm Technologiesから契約の終了を選択しており、2023年11月3日付けでQualcomm TechnologiesはIridium Communicationsに契約を終了することを通知したという。
Iridium Communicationsとしては技術的には成功したほか、2023年通期の業績には影響を与えないことも明確化している。
Qualcomm Technologiesと契約を終了することで、過去にIridium Communicationsと協力していた携帯端末メーカー、半導体メーカー、OSの開発元はIridium Communicationsと直接再契約できるという。
新たな携帯端末メーカーや半導体メーカーなどとも協力を模索することも表明した。
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