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楽天モバイル向けと思われるBMI製の5G基地局が技適通過、実質Zillnk



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は電波法に基づく技術基準適合証明などを受けた機器の情報を更新した。

カナダのBluewaves Mobility Innovation (BMI)製の基地局「ORU1229」が2023年10月30日付けでDSP Researchを通じて電波法に基づく工事設計認証を受けたことが分かった。

工事設計認証番号は003-210359である。

特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備であるため、TD-5G-NR(Sub6帯)用基地局となる。

中心周波数は3849.99MHz、帯域幅は100MHz幅、出力は0.4~160Wで動作する。

NR BandはFR1のn77として運用できる。

Rakuten Mobile (楽天モバイル)が第5世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定に伴い割当を受けた周波数で動作するため、Rakuten Mobile向けの5Gの基地局と考えられる。

ORU1229は2022年3月3日から2023年5月12日までの期間に認証取扱業者の名称をZillnkとして5回にわたり工事設計認証を受けたが、工事設計認証番号は過去の5回から変更していない。

そのため、同一の基地局が認証取扱業者の名称を変更して6回目の工事設計認証を受けたことが分かる。

なお、Zillnkは法人の商号ではなく、中国のSichuan Hengwan Technology (四川恒湾科技)が所有する商標であるため、認証取扱業者の名称をZillnkとする工事設計認証の事実上の認証取扱業者はSichuan Hengwan Technologyと思われる。

Bluewaves Mobility InnovationはSichuan Hengwan Technologyと関係を有する法人で、旧商号がZillnk Technologyであるため、Sichuan Hengwan Technologyの傘下と推測できる。

カナダ政府が開示する登記情報を参照すると、Bluewaves Mobility Innovationはカナダのオンタリオ州の州都・トロント市に登記上の本店が所在する。

2021年6月7日付けで商号をZillnk Technologyとして設立しており、2022年5月14日付けで商号をBluewaves Mobility Innovationに変更した。

国税庁(National Tax Agency:NTA)が運用する法人番号公表サイトを参照すると、Bluewaves Mobility Innovationの日本法人としては東京都港区にBluewaves Mobility Innovation Japan (ブルーウェイブスモビリティイノベーションジャパン)が存在するが、商号を2022年7月11日付けでZillnk Japan (ザイリンクジャパン)から変更したことを確認できる。

Sichuan Hengwan Technologyのカナダ法人の商号をBluewaves Mobility Innovationに変更したうえで、日本ではBluewaves Mobility Innovation JapanがBluewaves Mobility Innovationの日本法人として事業を展開する計画と思われる。

総務省

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