韓国のミリ波5Gを活用した地下鉄Wi-Fi、プライベート5G向け周波数で維持へ
- 2023年11月30日
- 海外携帯電話
韓国の政府機関で電気通信分野などの規制を司る科学技術情報通信部(Ministry of Science and ICT:MSIT)は携帯電話向け28GHz帯を活用した都市鉄道向け無線LANに関して5G特化網向け28GHz帯で維持することを推進すると発表した。
韓国の都市鉄道では地下鉄Wi-Fiサービスとして韓国の移動体通信事業者(MNO)が第5世代移動通信システム(5G)を活用した無線LANを整備している。
5Gは携帯電話向け周波数として割当を受けたミリ波(mmWave)の28GHz帯で運用しているが、韓国の移動体通信事業者は全社が28GHz帯の割当の取り消しを受けた。
科学技術情報通信部はKT CorporationおよびLG Uplusに対して2022年12月23日付け、SK Telecomに対して2023年5月31日付けで28GHz帯の割当を撤回しており、原則として28GHz帯の利用を終了することになった。
都市鉄道向け無線LANは有益な事業と判断したため、特例措置として2023年11月30日まで都市鉄道向け無線LANの用途に限り28GHz帯の利用を継続することを認めている。
しかし、割当を撤回した28GHz帯は新規参入向けに再割当するため、完全に利用を終了する必要がある。
携帯電話向け28GHz帯の代替としてプライベート5Gに相当する5G特化網向け28GHz帯の利用を認めることで決定しており、2023年12月1日に発効する周波数割当公告で制度整備する。
韓国では5G特化網向け周波数として28GHz帯に加えてサブ6GHz帯(Sub6)の4.7GHz帯も確保しているが、本来は携帯電話向けに確保した周波数ではないため、韓国の移動体通信事業者に対しては都市鉄道向け無線LANの用途かつ28GHz帯に限り利用を認める。
制度整備に伴い2023年12月1日以降も当面は5Gを活用した都市鉄道向け無線LANは継続することになる。
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