レバノンのtouch、南部の国境地帯でAlfaの加入者に国内ローミングを開始
- 2023年11月30日
- 海外携帯電話
レバノンの政府機関で電気通信分野の規制を司る電気通信省(Ministry of Telecommunications:MoT)は南部の国境地帯でレバノンの移動体通信事業者(MNO)でtouchとして携帯通信事業を行うMobile interim company no.2 (MIC2)がレバノンの移動体通信事業者でAlfaとして携帯通信事業を行うMobile Interim Company 1 (MIC1)の加入者に国内ローミングの提供を開始したと発表した。
2023年11月中旬から南部の国境地帯でMobile Interim Company 1が開設した複数の基地局が停止しており、携帯通信サービスの提供を中断した状況となっていた。
影響を受けたMobile Interim Company 1の加入者に携帯通信サービスの提供を継続する目的で、Mobile interim company no.2が一時的に国内ローミングを提供することになった。
一時的な措置であるが、詳細な期間は確定しておらず、当面の間と案内している。
基地局が停止した原因は南部の国境地帯で発生した衝突の影響である。
ナバティエ県のムハイビブ村に所在するMobile Interim Company 1の親局が物理的に故障したことで、5局の子局にも影響が波及した。
ムハイビブ村はブルーライン付近に位置する。
ブルーラインは国連レバノン暫定軍が2000年6月7日に指定したイスラエルとの境界線であるため、イスラエルとの国境地帯で複数の基地局が停止していることになる。
Mobile Interim Company 1は国境地帯の状況を考慮したうえで、親局の修理を行うための適切な条件と時間を評価するためにレバノン軍と調整するという。
なお、Mobile Interim Company 1およびMobile interim company no.2は特定の地域に限定して国家ローミングとして国内ローミングで協力している。
これまでに、南部の国境地帯では一部でMobile Interim Company 1がMobile interim company no.2の加入者に国内ローミングを提供しているが、Mobile interim company no.2が南部の国境地帯でMobile Interim Company 1の加入者に国内ローミングを提供する事例は初めてとなる。
国内ローミングでは利用できる機能を限定しており、データ通信には対応していない。
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