NTTドコモ、5G基地局でエリクソンの超軽量Massive MIMOアンテナ一体型無線装置を導入か
- 2023年12月21日
- docomo-総合
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は電波法に基づく技術基準適合証明などを受けた機器の情報を更新した。
スウェーデンのEricsson製の基地局「BS4001形BDE(F) AIR 3268 B78Y」が2023年11月17日付けでテレコムエンジニアリングセンター(TELECOM ENGINEERING CENTER:TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を受けたことが分かった。
工事設計認証番号は001-A20798である。
特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備であるため、TD-5G-NR(Sub6)用基地局となる。
最大出力は200W、周波数は3600~3700MHz、1搬送波あたりの帯域幅は100MHz幅で動作する。
NTT DOCOMOが第5世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定に伴い割当を受けた周波数で動作するため、NTT DOCOMO向けに開発している5Gの基地局と考えられる。
型式からFujitsu (富士通)製のNTT DOCOMO向け制御装置と組み合わせて動作するEricsson製の無線装置であることも分かる。
無線装置はMassive MIMOに対応したアンテナ一体型無線装置であるAIR 3268となる。
AIR 3268はEricssonが英国(イギリス)のBritish Telecommunications (BT)と共同で開発を行い、グローバルで展開している。
主に重量や設置面積などに制限がある場所で導入を想定しており、質量は約12kgと超軽量で、旧世代のアンテナ一体型無線装置から約40%の軽量化を実現した。
Ericsson製の無線装置としては過去にも型式をERS 3268 B78YとしてNTT DOCOMOの5G向け周波数でAIR 3268が工事設計認証を受けたが、新たにNTT DOCOMO向け制御装置と組み合わせて動作するAIR 3268が工事設計認証を受けたため、EricssonはAIR 3268をNTT DOCOMOに納入するために試験を進めていると思われる。
認証取扱業者はEricssonの日本法人であるEricsson Japanであるため、正式にNTT DOCOMOの5Gで導入する場合はNTT DOCOMOが認証取扱業者として工事設計認証を受けることになると思われる。
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