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カナダのRogers、Lynk Globalと協力して衛星と直接通信で音声通話に成功



カナダの移動体通信事業者(MNO)であるRogers Communicationsは携帯端末と衛星の直接通信で音声通話に成功したと発表した。

携帯端末と衛星の直接通信の試験では米国(アメリカ)のLynk Globalと協力しており、歴史的な場所であるカナダのニューファンドランド・ラブラドール州ハーツ・コンテントで試験を実施したという。

カナダでは初めて携帯端末と衛星の直接通信で音声通話に成功した事例で、Rogers Communicationsは歴史的と表現している。

音声通話のほかにSMSおよびデータ通信なども試験した。

なお、ハーツ・コンテントは国際通信の歴史で重要な場所である。

大西洋横断ケーブルの終点として選ばれた場所で、実用的な最初の大西洋横断ケーブルは1866年7月27日にハーツ・コンテントで陸揚げした。

携帯端末と衛星の直接通信の試験では韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のスマートフォンであるSamsung Galaxy S22を用いたという。

Lynk Globalが開発を進める携帯端末と衛星の直接通信は地上の移動体通信事業者が割当を受けた周波数を使用する。

サービスリンクは標準の携帯通信技術を用いるため、既存の携帯端末で変更を加えることなく利用できる。

Rogers Communicationsは2024年に携帯端末と衛星の直接通信を商用化する計画である。

最初はSMSに対応する予定で、遅れて音声通話およびデータ通信にも対応することになる。

携帯端末と衛星の直接通信を商用化することで、遠隔地、国立公園、農村地域、高速道路などで携帯通信を利用できるという。

Rogers Communicationsは携帯端末と衛星の直接通信でSpaceXとして事業を行う米国のSpace Exploration Technologiesとも商業提携で合意している。

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