タイ最大手のAIS、プリペイドSIMも5G SAに対応
タイの移動体通信事業者(MNO)でAISとして携帯通信事業を行うAdvanced Wireless Network (AWN)で第5世代移動通信システム(5G)を利用した。
Advanced Wireless Networkは加入件数を基準としてタイで最大の移動体通信事業者で、プリペイドSIMカードでもNR方式をスタンドアローン(SA)構成で利用できた。
NR方式は5Gの要求条件を満たすために規定された無線方式である。
無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成とNR方式が単独で動作するSA構成が規定されている。
Advanced Wireless Networkは2020年3月2日にNSA構成でNR方式に準拠した5Gを商用化しており、タイ全土でSA構成も順次導入した。
世界的にはSA構成をオプションの扱いやポストペイドプランに限定する移動体通信事業者も少なくないが、Advanced Wireless Networkではプリペイドプランでも標準でSA構成に対応している。
Advanced Wireless NetworkでSA構成を利用する場合はAdvanced Wireless NetworkでSA構成が有効となる携帯端末を準備する必要がある。
香港特別行政区のRuio Telecommunication Technologies (香港鋭欧通訊技術)製のRUIO R1 5G SAおよび台湾のASUSTeK COMPUTER (華碩電脳)製のSmartphone for Snapdragon InsidersではSA構成で動作することを確認できた。
Advanced Wireless Networkはタイの首都・バンコク都(クルンテープ都)では少なくとも700MHz帯、2.5GHz帯、26GHz帯でNR方式を運用していることを確認できており、NR BandはそれぞれFR1のn28、FR1のn41、FR2-1のn258として運用する。
SA構成はn28とn41で動作することも確認できており、CA_n28A-n41Aの組み合わせでキャリアアグリゲーション(CA)も実装している。
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