スペイン政府がTelefonicaの株式取得、サウジアラビア対抗
- 2024年04月03日
- 海外携帯電話
スペイン政府はスペインのTelefonicaの株式を取得したことが分かった。
まずはスペイン政府が所有する持株会社であるスペインのSociedad Estatal de Participaciones Industriales (国立産業出資公社:SEPI)を通じてTelefonicaの株式の3%を取得したという。
これまでに、スペイン政府はSociedad Estatal de Participaciones Industrialesを通じて最大でTelefonicaの株式の10%を取得する計画を公表している。
そのため、Sociedad Estatal de Participaciones IndustrialesはTelefonicaの株式を追加で取得する予定である。
スペイン政府はTelefonicaをスペインで複数の分野、特に通信、安全保障、防衛で重要と認識しており、国益のためにTelefonicaの株式を取得してTelefonicaの能力の保護に貢献するという。
2023年9月にはサウジアラビアの移動体通信事業者でstcとして携帯通信事業を行うSaudi Telecom CompanyがTelefonicaの株式の9.9%を取得したことが判明していた。
Saudi Telecom Companyはサウジアラビア政府が運用するサウジアラビアの公共投資基金(Public Investment Fund:PIF)が株式の64%を保有する国有の会社である。
Telefonicaに対するサウジアラビア政府の影響力を懸念してスペイン政府はTelefonicaの株式の取得を検討することになった。
最終的にスペイン政府はTelefonicaの株式を取得しており、近い将来には持分比率を引き上げる。
スポンサーリンク