ブルネイ・ダルサラームの通信市場再編で既存MNOはMVNOに
ブルネイ・ダルサラームでは通信分野の大規模な再編が行われた。
通信分野の大規模な再編に伴いブルネイ・ダルサラームでは携帯通信市場を含めた通信市場が激変している。
ブルネイ・ダルサラームでは2019年8月31日までは移動体通信事業者(MNO)としてDST CommunicationsおよびProgresif Cellular、固定通信事業者(FNO)としてTelekom Bruneiが存在したが、2019年9月1日付けで通信分野の再編の一環でDST Communications、Progresif Cellular、Telekom Bruneiの通信設備をUnified National Networksが承継した。
Unified National Networksは通信分野の大規模な再編のために新設した卸売専業の移動体通信事業者および固定通信事業者である。
Unified National Networksが一般の加入者に通信サービスを提供することはなく、Unified National Networksが承継した通信設備を利用してDST Communications、Progresif Cellular、Telekom Bruneiが一般の加入者に通信サービスを提供する構図となる。
DST CommunicationsおよびProgresif Cellularは移動体通信事業者から仮想移動体通信事業者となった。
通信分野の大規模な再編ではDST CommunicationsおよびProgresif Cellularには固定通信事業、Telekom Bruneiには携帯通信事業への参入も認めた。
そのため、DST Communications、Progresif Cellular、Telekom BruneiはUnified National Networksの通信設備を利用して携帯通信サービスと固定通信サービスの両方を提供できるようになった。
通信分野の大規模な再編に関連する措置として2020年1月1日付けでDST Communicationsは関係会社のDatastream Digital、Progresif Cellularは関係会社のProgresif、Telekom Bruneiは関係会社のImagineに事業を移管した。
Imagine以外は通信分野の大規模な再編前からブランドを継続するが、ImagineはブランドをTelBruからImagineに刷新している。
2020年1月24日にはImagineが仮想移動体通信事業者として携帯通信サービスの提供を開始しており、ブルネイ・ダルサラームの携帯通信市場は単一卸売網(Single Wholesale Network:SWN)を運用する1社の卸売専業の移動体通信事業者と3社の仮想移動体通信事業者の体制となった。
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