日本向けiPhone 16シリーズの対応バンド、Apple公式ウェブサイト内で記載に矛盾
- 2024年09月10日
- Apple関連
米国(アメリカ)のAppleはスマートフォン「iPhone 16」、「iPhone 16 Plus」、「iPhone 16 Pro」、「iPhone 16 Pro Max」を発表した。
いずれも発表に伴い詳細な仕様を公開したが、携帯通信の対応周波数に関してAppleの公式ウェブサイト内で記載に矛盾がある。
Appleの日本向け公式ウェブサイトの製品ページでは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で対応周波数にBand 11やBand 46が含まれていない。
しかし、4×4 MIMOとLAA対応ギガビットLTEは対応すると案内している。
他方、型番ごとの対応周波数や販売する国や地域を掲載する一覧ページではBand 11は対応すると記載しているが、Band 46は記載していない。
表記の内容はすべて2024年9月10日の15時15分(日本標準時)に確認した内容である。
Band 11は製品ページと一覧ページで記載の内容が異なる。
なお、Band 11はFDDの1.5GHz帯で、世界的に導入の事例が少なく、KDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone Company (沖縄セルラー電話)、SoftBank Corp.が導入している。
LAAはLicensed-Assisted Accessを意味しており、免許帯域(ライセンスバンド)で運用するLTE方式の補助として免許不要帯域(アンライセンスバンド)で運用するLTE方式を利用する技術である。
免許帯域を優先搬送波(PCC)として免許帯域と免許不要帯域の搬送波でキャリアアグリゲーション(CA)を適用して利用することになる。
LAAで利用する免許不要帯域はBand 46もしくはBand 49に該当するため、LAAに対応ならBand 46もしくはBand 49も対応、Band 46もしくはBand 49に非対応ならLAAも非対応となる。
そのため、LAAに対応と記載するも対応周波数にBand 46を記載していない点は矛盾していると言える。
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