新型Apple Watchのセルラー版は5G対応、一部はMediaTekの通信モデムで確定
- 2025年09月11日
- Apple関連

米国(アメリカ)のAppleはスマートウォッチ「Apple Watch Series 11」、「Apple Watch SE 3」、「Apple Watch Ultra 3」を発表した。
Apple Watch Series 11およびApple Watch SE 3ではGPSモデルとGPS + Cellularモデル、Apple Watch Ultra 3ではGPS + Cellularモデルを用意する。
GPSモデルでは携帯通信網を利用できないが、GPS + Cellularモデルでは携帯通信網を利用できる。
携帯通信網として無線方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式および第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応している。
米国の連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)の認証で公開された情報を参照すると、LTE方式ではLTE UE Category 1に対応しており、NR方式では周波数はサブ6GHz帯(Sub6)の周波数を中心とするFR1のNR Band、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成、帯域幅は最大20MHz幅となる。
無線方式の規格上の1搬送波の帯域幅はLTE方式が最大20MHz幅、NR方式のFR1のNR Bandが最大100MHz幅であるが、各機種のGPS + Cellularモデルは100MHz幅まで定義されるFR1のNR Bandも最大20MHz幅に制限されている。
RAN構成、帯域幅、関連する移動体通信事業者(MNO)の発表を考慮すると、NR方式はIoT向けに機能を制限および最適化した5G RedCapに対応する模様である。
連邦通信委員会の認証ではApple Watch Series 11およびApple Watch Ultra 3のGPS + Cellularモデルは通信モデムにも言及しており、いずれも台湾のMediaTek (聯発科技)製の通信モデムを採用するという。
少なくともApple Watch Series 11およびApple Watch Ultra 3の5G RedCapはMediaTek製の通信モデムで実装したことになる。
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