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LG U+が世界初のブロードバンドLTE-A全国サービスを開始と発表、ところが世界初の病と呆れる声も



韓国の移動体通信事業者であるLG U+は2014年7月1日より韓国において全国でブロードバンドLTE-Aのサービスを開始する。

ブロードバンドLTE-AはLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーションを適用しており、ブロードバンドLTEと呼ばれる20MHz幅と通常のLTEの10MHz幅を下りのみ束ねて下りの通信速度を高速化する。

LG U+はブロードバンドLTE-Aの開始に伴いプレスリリースを出したが、これが批判の的となっている。

プレスリリースには“世界初のブロードバンドLong Term Evolution Advanced (LTE-A)全国サービス開始”と記載されているという。

2014年7月1日より全国84都市でブロードバンドLTE-Aを開始するが、これについては問題ない。

“世界初”と名乗ったことにSK TelecomやKTの反感を買い、韓国メディアも呆れた反応を見せている。

SK Telecomは2014年6月19日より地域限定でブロードバンドLTE-Aを開始しており、2014年7月1日から全国で開始する。

KTはLG U+と同じく2014年7月1日より全国で開始する。

いずれもLG U+より前に2014年7月1日より全国で開始することを発表している。

未来創造科学部は周波数オークションの実施時に、競合他社との公平性を考慮してブロードバンドLTE-Aに使われる新しい帯域は2014年7月1日から全国でサービスを開始できるとの条件を付与しており、韓国3社が同時にサービス開始する見通しであることは以前より分かっていたが、ここにきてLG U+が無理矢理感のある“世界初”を名乗ったことで、疑問を呈する声が出ているのである。

SK Telecom関係者は“商用化はSK Telecomが最初”“3社が同時に全国展開するのであえて世界初を名乗る理由が分からない”“世界初の主張より品質を重視しなければならない”と話している。

KTの関係者は“ブロードバンドLTE-Aのメイン帯域はKTが先行して展開したブロードバンドLTEであるため、KTであればエリアはきめ細かく整備している”とネットワークに強みを見せた。

また、一部の韓国メディアは“世界初の病”という見出しをつけて記事を出している。

“世界初”を名乗りたいのは分かるが、あまりにも無理矢理“世界初”を名乗ろうとするとこのように反感を買うので、十分に注意した方が良さそうである。

なお、LG U+は“3社が世界初で問題ない”とし、またLG U+のネットワーク面での弱みを指摘するような意見については“十分にエリアは整備したので後はサービスの開始だけ”と競合他社の指摘を一蹴している。

DDaily

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