MTSがウズベキスタン政府と和解、2014年中に移動体通信サービスを再開へ
- 2014年08月08日
- 海外携帯電話
ロシアの移動体通信事業者であるMTSはウズベキスタン政府と和解したことを発表した。
MTSは過去にウズベキスタンで移動体通信サービスを提供していたが、ウズベキスタン政府が難癖を付けて免許を剥奪したために、移動体通信サービスが2012年8月13日18時より完全に停止させられた。
ウズベキスタン政府は免許を剥奪した理由としてMTSに違反などがあったとしているが、実際にはMTSに違反などはなくウズベキスタン政府が再国有化する目的でMTSの免許を剥奪したことが有力視されていた。
MTSはウズベキスタン国営であり同国最大の移動体通信事業者であったUzdunrobitaを買収してウズベキスタン市場における移動体通信サービスを提供していた。
Uzdunrobitaはウズベキスタン初のLTEサービスも提供するなど、ウズベキスタンの移動体通信市場をリードしたが、これがウズベキスタン政府が再国有化を目指した理由の一つになったとの見方もある。
MTSとウズベキスタン政府は和解するにあたり、世界銀行傘下の仲裁機関である国際投資紛争解決センターに現在進行中の法的手続を中止するための共同申請書を提出したという。
和解契約の内容として、MTSとウズベキスタン政府が出資して合弁会社を設立し、ウズベキスタン全土における移動体通信事業の免許を再交付することが挙げられている。
MTSとウズベキスタン政府の出資比率は50.01%と49.99%で、僅かにMTSの出資比率が上回る。
2014年末までに移動体通信サービスを再開する予定で、通信設備はUzdunrobita時代の設備を利用する。
なお、MTSはトルクメニスタン政府にも移動体通信事業の免許を剥奪されたことがあり、トルクメニスタン市場でも再参入を果たしている。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。