クリミア半島でMTS Ukraineの帯域を利用してK-Telekomが携帯電話サービスを開始か
- 2014年08月23日
- 海外携帯電話
2014年クリミア危機でウクライナからロシアに編入されたクリミア半島において、K-Telekomが移動体通信サービスを開始している可能性が浮上した。
ロシア編入前はウクライナに属しており、クリミア半島ではウクライナの移動体通信事業者が移動体通信サービスを提供していた。
クリミア半島では親会社がロシアのMTSであるMTS Ukraineが最も多くのシェアを占めていたが、ロシアに編入されたことでMTS Ukraineによる移動体通信サービスの提供が困難となった。
そこで、MTS Ukraineが使用していた帯域を利用してK-Telekomが移動体通信サービスを開始したという。
まずはGSM 1800/900 MHzを使用してクリミア自治共和国の首都であるシンフェロポリで移動体通信サービスを開始しており、近くFDD-LTE/W-CDMA方式を提供することも検討しているとのことでらる。
K-Telekomは謎の移動体通信事業者とされており、MTSと提携関係にあるとの情報や、MTSの100%子会社との情報もある。
MTS UkraineからMTSに引き継いでサービスを提供するとMTSに国際的な批判が集中する可能性があり、それを回避するためにK-Telekomとして移動体通信事業を展開しているのではと推測する見方も出ている。
その他、MTSがMTS Ukraineから引き継いでMTSとしてSIMカードの販売を行っているとの情報や、Crimea Telecomの設立が認可されたとの情報も出ており、混乱が続くクリミア半島だけに情報も錯綜している。
いずれにせよ、国際法に違反した手法とはいえロシアに編入されたことで、移動体通信事業者がウクライナからロシアに変わることは間違いないだろう。
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