台湾・携帯電話キャリア5位の亞太電信が鴻海傘下の國碁電子と合併へ
- 2014年09月26日
- 海外携帯電話
台湾の移動体通信事業者であるAsia Pacific Telecom Group(亞太電信)はAmbit Microsystems(國碁電子)と合併することを明らかにした。
合併は2014年6月末までに完了する予定としている。
Ambit Microsystemsは通称Foxconnとして知られるHon Hai Technology Group(鴻海科技集団)の企業である。
合併はAsia Pacific Telecom Groupを存続会社とするが、合併後の存続会社の筆頭株主はHon Hai Technology Groupとなる予定となっている。
Asia Pacific Telecom GroupはLTE用に700MHz帯(Band 28)の10MHz幅を保有しており、Ambit MicrosystemsはTaiwan Mobile(台湾大哥大)への売却に合意した帯域幅を差し引いて700MHz帯の5MHz幅と900MHz幅の10MHz幅を保有する。
そのため、合併後の存続会社は700MHz帯の連続していない15MHz幅と900MHz帯の10MHz幅で計25MHz幅を保有することになる。
Asia Pacific Telecom Groupは台湾で5位の移動体通信事業者で、Ambit MicrosystemsはLTE用の周波数を獲得して新規参入する予定であった。
Ambit Microsystemsを通じて移動体通信事業への参入を狙うHon Hai Technology Groupは3G用の帯域を持っておらず、Asia Pacific Telecom Groupと合併することでユーザを獲得するだけではなく3G用の帯域も利用可能となり移動体通信サービスも提供できるようになる。
なお、台湾の移動体通信事業者のシェアは首位のChunghwa Telecom(中華電信)が40%前後、Taiwan Mobileが30%前後、FarEastone Telecommunications(遠傳電信)が25%前後、VIBO Telecom(威寶電信)を買収したTaiwan Star Telecom(台湾之星電信)が5%前後で、Asia Pacific Telecom Groupは5%にも満たない。
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