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頂新国際集団が台湾之星の売却を検討、遠傳電信などが買収に関心を示す



台湾のTing Hsin International Group(頂新国際集団)は傘下の移動体通信事業者であるTaiwan Star Telecom(台湾之星電信)の売却を検討していることが分かった。

食品大手のTing Hsin International Groupは傘下の企業数社が家畜用の油脂を混入した食用油を販売した事件で大問題となっている。

この事件の影響で銀行が融資を取り止め、Ting Hsin International Groupは経営方針の変更を強いられている。

Ting Hsin International Groupは食品関連事業に集中することを明かしており、Taiwan Star Telecomなど食品関連以外の事業は売却される見込みと複数の台湾メディアが報じている。

売却される可能性があるTaiwan Star TelecomはFarEastTone Telecommunications(遠傳電信)が買収を検討しているとの情報も出ている。

台湾ではLTE用の周波数オークションを実施する際に、1社当たりの帯域幅はすべての周波数の合計が最大で35MHz幅と定められている。

FarEastTone TelecommunicationsはFDD-LTE 1800(B3) MHzの20MHz幅とFDD-LTE 700(B28) MHzの10MHz幅で計30MHz幅、Taiwan Star TelecomはFDD-LTE 900(B8) MHzの10MHz幅を保有する。

仮にFarEastTone TelecommunicationsがTaiwan Star Telecomを買収した場合は合計で40MHzとなるため、少なくとも5MHz幅は手放さなければならないことになる。

なお、台湾ではAsia Pacific Telecom Group(亞太電信)とAmbit Microsystems(國碁電子)が統合することが決まっており、Asia Pacific Telecom GroupとAmbit Microsystemsは統合することによって1GHz未満の周波数の帯域幅が上限の25MHz幅を超えたため、Ambit MicrosystemsがTaiwan Mobile(台湾大哥大)に5MHz幅を売却した例がある。

Taiwan Star TelecomはTing Hsin International Groupが主要株主の一つである台北101に旗艦店を構えるが、Ting Hsin International Groupは台北101についても出資を引き揚げる可能性がある。

財経産業
中時電子報

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