台湾における2.6GHz帯の周波数オークションは最大6社に割り当て、TD-LTEは最大で2社に
- 2015年06月23日
- 海外携帯電話
台湾の政府機関で電気通信事業を管轄する国家通訊伝播委員会(NCC)は2015年第3四半期に2.6GHz帯の周波数オークションを実施する。
2.6GHz帯の周波数オークションはFDD-LTE方式およびTD-LTE方式で利用されることが決まっている。
開放する周波数範囲はFDD-LTE方式が2550.0MHzを超え2570.0MHz以下および2620.0MHzを超え2690.0MHz以下のペアバンドで70MHz幅*2、TD-LTE方式が2575.0MHzを超え2615.0MHz以下の50MHz幅となる。
3GPPの仕様書にて規定されているBandではFDD-LTE方式がBand 7に該当し、2550.0MHzを超え2570.0MHz以下が上り、2620.0MHzを超え2690.0MHz以下が下りである。
TD-LTE方式はBand 38またはBand 41となり、Multi-Frequency Band Indicator(MFBI)技術を適用してBand 38とBand 41の両端末を受け入れる可能性も考えられる。
割り当てプランはプラン1、プラン2、プラン3、プラン4の4種類が提案されていたが、最終的にはプラン4で決定した。
なお、各プランの割り当てプランについては別記事を参照していただきたい。
これにより、割り当てはFDD-LTE方式がD1ブロックの20MHz幅*2、D2ブロックの20MHz幅*2、D3ブロックの20MHz幅*2、D4ブロックの10MHz幅*2、TD-LTE方式がD5ブロックの25MHz幅、D6ブロックの25MHz幅となる。
ただ、D5ブロックのFDD-LTE方式と隣接する5MHz幅とD6ブロックのFDD-LTE方式と隣接する5MHz幅はガードバンドで利用不可としているため、実際にTD-LTE方式で利用可能な帯域幅はD5ブロックとD6ブロックともに20MHz幅である。
割り当て企業数は4~6社を計画しており、既存の携帯電話サービスを提供する移動体通信事業者に加えて、TD-LTE方式を狙うWiMAX事業者が周波数オークションに参戦する可能性が高い。
WiMAX事業者であるGlobal Mobile(全球一動)、VeeTIME(威達雲端電訊)、VMAX Telecom(威邁思電信)の3社はTD-LTE方式と互換モードを含むWiMAX Release 2.1の導入を国家通訊伝播委員会より認可されており、実質的にTD-LTE方式でサービスを提供することを計画していると思われる。
なお、VeeTIMEとVMAX Telecomは同じMarkwell Group(午陽企業集団)傘下で、提供地域が異なり相互にローミングを提供しているため、同一企業と見なされる可能性がある。
D5ブロックとD6ブロックを同一企業が獲得しなければ、台湾で2社がTD-LTE方式によるサービスを提供することになる。
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