タイのNBTCが携帯電話キャリアに未登録プリペイドSIMの無効化を要請、従わない場合は罰金も
- 2015年08月30日
- 海外携帯電話
タイの政府機関で電気通信事業などを管轄するNational Broadcasting Telecommunications Commission(NBTC)はタイの移動体通信事業者各社に対して未登録のプリペイドSIMカードを無効化に向けて準備するように要請した。
まずは2015年7月31日をもってプリペイドSIMカードの登録を締め切っており、未登録のプリペイドSIMカードは必ず利用可能な機能を制限するよう求めている。
プリペイドSIMカードの機能を制限することで電話やメッセージの受信のみ可能としており、電話の発信やデータ通信は基本的に不可となる。
なお、発信については警察の191、消防の199、救急の1669など緊急通報のみ可能である。
プリペイドSIMカードの機能制限を実施後は、すぐに無効化に関する通知を行うことも要請している。
プリペイドSIMカードの無効化は移動体通信事業者による強制解約の扱いとなるため、規則に従って強制解約の1ヶ月前には利用者に通知する必要がある。
National Broadcasting Telecommunications Commissionは2015年9月末にすべての未登録のプリペイドSIMカードを無効化させる計画であるため、それに間に合うよう移動体通信事業者に対して利用者に強制解約の通知を求めている。
National Broadcasting Telecommunications Commissionによると、タイでは犯罪者の連絡手段として未登録のプリペイドSIMカードが使われることが多いという。
タイの爆発事件としてはバンコクの件がよく知られているが、それ以上にタイ南部では頻繁に爆発事件が発生している。
タイは仏教徒が圧倒的に多くタイ政府も仏教色が強いが、タイ南部にはムスリムが多く独立や高度な自治権を求める反政府勢力が爆発事件を頻繁に起こしている。
今後、爆発事件などに未登録のプリペイドSIMカードの関与が判明した場合、National Broadcasting Telecommunications Commissionは規則に従って移動体通信事業者に罰金を払わせることを明らかにしており、プリペイドSIMカードの無効化に向けた準備を行うよう求めている。
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