韓国のSK Telecomが2016年中に2.6GHz帯を利用開始、2018年には5CC CAを導入へ
- 2016年05月23日
- 海外携帯電話
韓国の移動体通信事業者であるSK Telecomは次世代ネットワークの進化戦略を発表した。
SK TelecomはこれまでよりLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーション(CA)を高度化した3コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(3CC CA)を導入しており、通信速度を下り最大375Mbpsで提供しているが、2016年6月1日より下りの多値変調方式に256QAMを導入して3CC CAと256QAMを組み合わせて通信速度を下り最大500Mbpsに高速化する。
2016年より2016年4月の周波数オークションを通じて取得した2.6GHz帯の利用を開始し、2016年末までに首都のソウルや仁川、大邱、光州、大田、蔚山、釜山の6広域市で展開、2017年末までに韓国全土の85都市に拡大、2018年末までに2.6GHz帯の人口カバー率を90%以上とし、2019年までには約9万局の基地局を設置する計画である。
2018年には2.6GHz帯を含めた5コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(5CC CA)を導入するという。
5CC CAのみでは通信速度が下り最大525Mbpsとなることを明らかにしており、下りの周波数は2.6GHz帯の20MHz幅、2.6GHz帯の10MHz幅、2.1GHz帯の10MHz幅、1.8GHz帯の20MHz幅、850MHz帯の10MHz幅を利用、それぞれのコンポーネント・キャリア単体では下り最大150Mbps、下り最大75Mbps、下り最大75Mbps、下り最大150Mbps、下り最大75Mbpsとなり、これらを組み合わせて下り最大525Mbpsを実現する。
なお、2.6GHz帯はBand 7、2.1GHz帯はBand 1、1.8GHz帯はBand 3、850MHz帯はBand 5である。
5CC CAと256QAMを同時に適用することで通信速度は下り最大700Mbpsに達し、また5CC CAに256QAMと4×4 MIMOを同時に適用して1Gbps以上の通信速度を実現することが可能になるとの見込みも公表した。
SK Telecomは第5世代移動通信システム(5G)の商用化に向けた競争で世界をリードしており、グローバルリーディングオペレータとして技術開発を継続するとアピールしている。
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