中国当局が中国聯通に対して900MHz帯でFDD-LTE方式の試験運用を許可
- 2016年07月02日
- 海外携帯電話
中国の政府機関で電気通信事業を管轄する工業和信息化部は中国の移動体通信事業者であるChina United Network Communications (中国聯合網絡通信)に対して900MHz帯でFDD-LTE方式を試験的に運用することを許可した。
一般的に略称のChina Unicom (中国聯通)として知られるChina United Network Communicationsは900MHz帯でGSM方式を運用しており、農村部の一部では試験的にW-CDMA方式を運用していたが、LTEサービスの強化を目的として900MHz帯をFDD-LTE方式に転用する方針で、工業和信息化部はChina United Network Communicationsに対して試験的に900MHz帯をFDD-LTE方式に転用することを認めた。
周波数範囲は上りが909.0~915.0 MHz、下りが954.0~960.0 MHzとなり、対象の省または都市は山西、遼寧、黒竜江、上海、江蘇、浙江、安徽、福建、江西、湖北、広東、四川、甘粛、寧夏である。
期間は2017年5月31日までとしており、既存の無線局に干渉などの影響を与えた場合はすぐに電波の発射を停止する条件が加えられており、また試験状況のレポートを提出することも義務付けられている。
また、必要に応じて試験期間を延長するオプションも含まれており、試験期間の満了までに正式な商用サービスを認める可能性もある。
なお、China United Network Communicationsは2013年12月4日にTD-LTE方式のライセンスを取得、2014年3月18日にTD-LTE方式の商用サービスを開始、2014年6月27日にFDD-LTE方式の試験サービスを開始、2015年2月27日にFDD-LTE方式の商用サービスを開始した。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。