韓国の公正取引委員会がSK TelecomによるCJ HelloVisionの買収を禁止
- 2016年07月07日
- 海外携帯電話
韓国の公正取引委員会(FTC)はSK TelecomによるCJ HelloVisionの買収を禁止する命令を発表した。
SK Telecomは韓国最大の移動体通信事業者(MNO)で、移動体通信事業以外に様々な事業に参入している。
CJ HelloVisionは韓国最大のケーブルテレビ事業者であり、仮想移動体通信事業者(MVNO)としても事業を手掛けており、韓国で2015年4月末時点における仮想移動体通信事業者のシェアではCJ HelloVisionが首位であった。
SK TelecomはCJ HelloVisionの株式を取得してCJ HelloVisionをSK Telecom傘下とし、CJ HelloVisionの経営権を取得後にSK Telecom傘下で固定通信事業を手掛けるSK broadbandと合併させる計画で、SK TelecomはこのCJ HelloVisionを買収する計画を公正取引委員会などに提出していた。
当初は2016年4月に取引を完了させる予定としていたものの、韓国の移動体通信事業者であるKTやLG Uplus (LG U+)は移動体通信事業1位とケーブルテレビ事業1位の企業が合併すれば公正な競争を阻害すると主張し、LG Uplusは弁護士同伴で記者会見を開催するなど、韓国政府に取引を禁止するよう要求していた。
公正取引委員会はSK TelecomがCJ HelloVisionを取得することで公正な競争環境が失われると判断し、SK TelecomによるCJ HelloVisionの株式取得およびSK broadbandとCJ HelloVisionの合併を禁止する判断を下した。
韓国のケーブルテレビ業界は厳しい状況にあり、公正取引委員会は業界再編を禁止して革新の機会を阻害したとの批判も出ている。
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