クウェートのZainがエジプトの携帯電話市場に参入か、4Gライセンスの取得に関心を表明
- 2016年07月18日
- 海外携帯電話
クウェートの移動体通信事業者でZainブランドを展開するMobile Telecommunications Companyはエジプトの携帯電話市場に参入する可能性が浮上した。
海外メディアの報道によるとエジプトの政府機関で電気通信事業などを管轄する通信・情報技術省の関係者はMobile Telecommunications CompanyがエジプトでLTEサービスを提供するための4Gライセンスの取得に関心を示したことを明らかにしたという。
エジプトではアラブ首長国連邦(UAE)のEmirates Telecommunications傘下のEtisalat – Misr、フランスのOrange傘下のOrange Egypt for Telecommunications、英国のVodafone傘下のVodafone Egypt Telecommunicationsの3社が携帯電話サービスを提供するが、いずれもLTEサービスは導入していない。
また、Vodafone Egypt Telecommunicationsに資本参加するTelecom Egyptが4Gライセンスを取得しており、携帯電話市場に新規参入する可能性がある。
Mobile Telecommunications Companyはエジプトの携帯電話市場に参入するにあたり、既存の移動体通信事業者の買収もしくは完全な新規参入のどちらを計画しているかは不明である。
また、Mobile Telecommunications Companyはコメントを拒否しているという。
Mobile Telecommunications Companyは拠点とするクウェート以外に、バーレーン、ヨルダン、イラク、サウジアラビア、スーダン、南スーダン、モロッコ、レバノンの携帯電話市場に参入している。
バーレーンではZain Bahrain、ヨルダンではJordan Mobile Telecommunications Services、イラクではAtheer Telecom Iraq、サウジアラビアではMobile Telecommunications Company、スーダンではSudanese Mobile Telephone Company、南スーダンではSouth Sudanese Mobile Telephone Company、モロッコではWana Corporate、レバノンではMobile Telecommunications Company Lebanonを通じて携帯電話事業を手掛ける。
クウェートでは直接的に移動体通信事業、バーレーン、ヨルダン、イラク、スーダン、南スーダンでは子会社を通じて移動体通信事業、サウジアラビアとモロッコでは関連会社を通じて移動体通信事業、レバノンでは子会社がレバノン国営の移動体通信事業者を管理する契約となる。
なお、Atheer Telecom IraqにはMobile Telecommunications Companyの子会社であるAl Khatem Telecom Companyが全額出資、Jordan Mobile Telecommunications ServicesにはMobile Telecommunications Companyの子会社であるPella Investmentが全額出資、モロッコでは合弁会社のZain Al Ajialを通じてWanaに資本参加し、ブランド名はモロッコがinwi、レバノンがtouch、それ以外がZainとして展開している。
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