ロシア当局がGoogleに約6.9億円の制裁金、スマホにGoogleサービスの一括プリインは違法と判断
- 2016年08月12日
- Android関連
ロシアの政府機関で競争関連法令の運用を管轄するFederal Antimonopoly Service of the Russian Federation (連邦反独占庁:以下、FAS Russia)は米国のGoogleに制裁金の支払いを命じた。
ロシアの検索エンジン大手であるYandexはGoogleが競争保護法に違反すると主張しており、これを受けてFAS RussiaはGoogleおよびGoogleの子会社でアイルランドのGoogle Irelandを調査していた。
調査の結果、OSにAndroidを採用した端末においてGoogle Play Storeを利用する条件として検索エンジンを含めたGoogleサービスのアプリケーションを一括でプリインストールするよう要求することや、それらをデフォルトでアクセスしやすい位置に配置すること、検索結果でGoogleサービスを優先的に表示することは競合他社のサービスを排除し、結果的に消費者の選択肢を奪うことになり、競争保護法の第10条で定める支配的地位の濫用禁止に違反すると判断した。
FAS RussiaはGoogleに4億3,806万7,400ロシアルーブル(約6億8,511万円)の制裁金を支払うよう命じ、この決定によりロシアのモバイルソフトウェア市場で競争の機会を提供し、消費者の利益につながると主張している。
また、多国籍企業を含めてロシアで事業を展開するすべての企業やその製品を継続して監視する方針を強く示している。
なお、欧州連合(EU)の政策執行機関である欧州委員会(EC)もGoogleに対して同様の調査を実施している。
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