中国のOnePlusが台湾に参入へ、総代理店の人員募集で判明
- 2016年08月15日
- Android関連
中国のShenzhen Oneplus Science & Technology (深圳市万普拉斯科技)は台湾のスマートフォン市場に参入することが分かった。
台湾のNew Boom Global Limited Taiwan Branch (薩摩亜商新茂環球有限公司台湾分公司)が台湾におけるShenzhen Oneplus Science & Technologyの総代理店となり、New Boom Global Limited Taiwan Branchの求人情報からShenzhen Oneplus Science & Technologyが台湾に参入することが判明している。
New Boom Global Limited Taiwan Branchは2016年8月よりOnePlusブランドのスマートフォンに関連する業務の求人を掲載しており、勤務地は大半のポジションが台北市南港区で、一部のポジションはShenzhen Oneplus Science & Technologyが本社を置く中国の広東省深圳市となる。
台湾ではGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (広東欧珀移動通信)も総代理店としてNew Boom Global Limited Taiwan Branchを指定しており、New Boom Global Limited Taiwan BranchにはGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsから人員を派遣するなど、事実上の台湾法人として機能している。
中国と台湾の関係性から台湾における中国企業の事業活動には業種などにより制限も存在するが、中国の端末メーカーおよび端末ブランドが台湾法人を設立することは制度上は可能である。
しかし、台湾法人を設立せず総代理店に実質的な台湾法人に相当する機能を持たせて事業を展開する中国の端末メーカーや端末ブランドは多く、Shenzhen Oneplus Science & TechnologyはGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsと同様にNew Boom Global Limited Taiwan Branchを通じて台湾で事業展開することになる。
Shenzhen Oneplus Science & Technologyは戦略的な理由でGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsから分社化してOnePlusブランドを展開しているが、親会社は共通で製造はGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsが担当している。
Guangdong OPPO Mobile TelecommunicationsとShenzhen Oneplus Science & Technologyは密接な関係にあることから、Shenzhen Oneplus Science & Technologyは台湾における総代理店としてNew Boom Global Limited Taiwan Branchを選択したと考えられる。
なお、New Boom Global Limitedは登記上の本店所在地がサモア独立国であるが、本社機能は台湾の台北市に設置しており、台湾法人を示すNew Boom Global Limited Taiwan Branchとして展開している。
中文社名の薩摩亜商がサモアの企業、台湾分公司が台湾法人を意味する。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。