韓国当局、独禁法違反でQualcommに制裁金
- 2016年12月28日
- 海外携帯電話
韓国の政府機関である公正取引委員会は米国のQualcommおよびQualcommの子会社である米国のQualcomm TechnologiesとシンガポールのQualcomm CDMA Technologies Asia-Pacificに対して独占禁止法に違反したとして、市場支配的地位の濫用行為の是正および制裁金の支払いを命令した。
Qualcommグループは移動体通信技術であるLTE方式、W-CDMA方式、CDMA2000方式の必須特許を保有し、通信モデムを含めたチップセットの販売も手掛ける。
Qualcommグループは携帯電話メーカーのみに必須特許をライセンス供与し、チップセットの販売を手掛ける競合他社には必須特許のライセンス供与を拒否または制限していたという。
また、Qualcommグループは必須特許のライセンス供与にあたり正当なロイヤルティを算定せず、一方的に定めた条件でライセンス契約を強要したほか、携帯電話メーカーが保有する必須特許には正当なロイヤルティを支払っていなかったと指摘されている。
公正取引委員会はQualcommグループの違法行為を調査した結果、独占禁止法の違反が認められたため、Qualcommグループに対して市場支配的地位の濫用行為の是正および制裁金として1兆300億韓国ウォン(約1,003億円)の支払いを命じた。
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