沿ドニエストルの携帯電話事業者IDCがOrange Moldovaの電波妨害を主張、報復措置も検討か
- 2017年01月04日
- 海外携帯電話
沿ドニエストルの移動体通信事業者であるInterdnestrcom (IDC)はモルドバの移動体通信事業者であるOrange Moldovaによる電波妨害を主張していることが分かった。
Interdnestrcomは2012年より800MHz帯でLTEサービスを開始しており、その事実はOrange Moldovaをはじめとして沿ドニエストルと境界を接するモルドバの移動体通信事業者にも通知しているが、それにも関わらずOrange MoldovaはLTEサービスで800MHz帯の使用を開始したという。
モルドバとの境界付近において、InterdnestrcomのLTEサービスに品質低下が生じる可能性があり、Interdnestrcomの技術部門は相互の電波を監視するとのことである。
ただ、問題を解決するためにはInterdnestrcomの力だけでは困難で、沿ドニエストルとモルドバの政府機関のレベルで対処する必要があるとしている。
Interdnestrcomは報復措置は留保するとしているが、Orange Moldovaの不親切な決定に関して熟考し、報復措置を講じる可能性も示唆した。
なお、モルドバ政府は沿ドニエストル政府が実効支配する地域の領有権を主張しているが、モルドバ政府による実効支配は及んでおらず、沿ドニエストルは事実上の独立状態にある。
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