タイのAISが2016年通年の業績を発表、加入件数は4000万件に再到達
- 2017年03月08日
- 海外携帯電話
タイのAdvanced Info Service (AIS)は2016年通年の決算発表資料を発表し、携帯電話事業の業績なども判明した。
連結売上高は前年比2%減の1,521億4,987万タイバーツ(約4,919億円)、純利益は前年比21.6%減の306億8,964万タイバーツ(約992億円)となった。
連結売上高のうちセグメント別では携帯電話サービスおよびレンタル事業やコールセンター事業は82.84%を占め、複数の子会社を通じて手掛けるが、そのうちAdvanced Wireless Network (AWN)が99.11%を占める。
携帯電話端末の販売は15.75%を占め、複数の子会社を通じて手掛けるが、そのうちAdvanced Wireless Networkが96.87%を占める。
データネットワークおよびブロードバンドサービスは1.41%を占めている。
なお、Advanced Info Serviceの重要な子会社であるAdvanced Wireless NetworkはAdvanced Info Serviceによる出資比率が99.9%となっている。
携帯電話事業のうち音声通話による売上高は前年比15%減、データ通信を中心とする音声通話以外の売上高は前年比20%増を記録した。
Advanced Info Serviceの子会社で携帯電話事業を手掛けていたDigital Phoneは2015年に事業を終了したため、2016年の売上高は0タイバーツとなった。
2016年12月末における事業データも公開されている。
携帯電話サービスの加入件数はポストペイド契約が642万9,600件、プリペイド契約が3,460万1,600件、いずれも前年同期および前四半期から増加しており、合計は4,103万1,200件に達した。
2015年第2四半期には4,000万件を突破していたが、2015年9月末に当局からの指示に従い実名登録が未完了のプリペイド契約はすべて抹消したことで加入件数は大幅に減少していた。
しかし、それからは順調に加入件数は伸長し、再び4,000万件に到達した。
ポストペイド契約の比率は15.67%で、プリペイド契約の比率は84.33%となっている。
タイバーツ(THB)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)はポストペイド契約が600タイバーツ(約1,940円)、プリペイド契約が186タイバーツ(約601円)、総合が251タイバーツ(約812円)となり、いずれも前年同期から低下した。
2016年1月に4GとしてLTEサービスの提供を開始しており、LTEサービスに対応した端末の利用比率は2016年第1四半期から四半期ごとに16%、19%、24%、29%と上昇した。
平均的な月間データ通信量は3.6GBに達したことも明らかにされている。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。