タイでSIMカード購入時に指紋登録を義務化へ、まずは6月1日に深南部から
- 2017年05月26日
- 海外携帯電話
タイの政府機関で電気通信分野を管轄するNational Broadcasting Telecommunications Commission (以下、NBTC)は国家安全保障を強化する目的でSIMカードの購入時に指紋登録を義務化することがタイメディアの報道で分かった。
まず第1段階では深南部三県(ディープサウス)と呼ばれるナラーティワート県、ヤラー県、パッターニー県とソンクラー県のナータウィー郡およびジャナ郡で2017年6月1日より指紋登録を義務化する。
新規でSIMカードを購入する顧客は開通時に指紋登録の手続きを行い、既存顧客は120日以内に手続きが必要となる。
既存顧客は120日以内に手続きを行わなかった場合、対象のSIMカードは手続きが完了するまで停止状態とされる。
2017年6月1日の義務化に先立ち、2017年5月31日に対象の県および郡で25台の指紋登録機器を配備し、また首都・バンコクでは試験目的で5台を配備する。
また、第2段階ではソンクラー県のサバーヨーイ郡およびテーパー郡でも指紋登録を義務化する計画である。
2017年中に3万台の指紋登録機器をタイ全土に配備し、2018年1月1日からはタイ全土に指紋登録の義務化を適用する。
なお、タイの深南部三県とソンクラー県はイスラム教徒が多い地域で、イスラム武装勢力によるテロ事件が頻繁に発生しており、日本の外務省が公表する危険情報でも深南部三県およびソンクラー県の一部は危険度が高く案内されている。
さらに、タイ政府は不安定な状況が長期間にわたり続く深南部三県では国家安全保障上の理由で国際ローミングの受け入れを制限している状況にある。
このような背景があり、深南部三県とソンクラー県の一部から指紋登録の義務化を導入すると思われる。
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