香港当局、12月に1.8GHz帯と900MHz帯の周波数オークションを開催へ
- 2018年09月26日
- 海外携帯電話
香港特別行政区の政府機関で電気通信分野の規制を担う通訊事務管理局弁公室(Office of the Communications Authority:OFCA)は移動体通信向けに1.8GHz帯および900MHz帯の周波数オークションを2018年12月に実施すると発表した。
既存の1.8GHz帯および900MHz帯のライセンスが2020年11月19日から2021年9月29日の間に満期を迎えるため、それに先立ち周波数オークションを通じて再割当先を決める。
再割当の対象は1.8GHz帯が75MHz幅*2、900MHz帯が25MHz幅*2、合計で100MHz幅*2となる。
ただ、1.8GHz帯は既存の移動体通信事業者(MNO)であるChina Mobile Hong Kong (中國移動香港:CMHK)、Hong Kong Telecommunications (HKT)、Hutchison Telephone (和記電話)、SmarTone Mobile Communications (數碼通電訊)の4社に対してそれぞれ10MHz幅*2ずつの優先権が付与されている。
優先権で確保が確定した周波数範囲は下記の通り。
Hong Kong Telecommunications (HKT):1720.0~1730.0 MHz / 1815.0~1825.0 MHz
SmarTone Mobile Communications:1740.0~1750.0 MHz / 1835.0~1845.0 MHz
China Mobile Hong Kong:1750.0~1760.0 MHz / 1845.0~1855.0 MHz
Hutchison Telephone:1760.0~1770.0 MHz / 1855.0~1865.0 MHz
優先権の行使は確定しているため、周波数オークションでは優先権で確保される1.8GHz帯の40MHz幅*2を除いて、1.8GHz帯の35MHz幅*2と900MHz帯の25MHz幅*2、合計で60MHz幅*2の割当を実施する。
1.8GHz帯の35MHz幅*2では10MHz幅*2のブロックが3つと5MHz幅*2のブロックが1つ、900MHz帯の25MHz幅*2では5MHz幅*2のブロックが5つとなる。
具体的なブロックと周波数範囲は下記の通り。
A1:1710.0~1720.0 MHz / 1805.0~1815.0 MHz
A2:1730.0~1740.0 MHz / 1825.0~1835.0 MHz
A3:1770.0~1780.0 MHz / 1865.0~1875.0 MHz
A4:1780.0~1785.0 MHz / 1875.0~1880.0 MHz
B1:890.0~895.0 MHz / 935.0~940.0 MHz
B2:895.0~900.0 MHz / 940.0~945.0 MHz
B3:900.0~905.0 MHz / 945.0~950.0 MHz
B4:905.0~910.0 MHz / 950.0~955.0 MHz
B5:910.0~915.0 MHz / 955.0~960.0 MHz
1社あたりの取得可能な帯域幅の上限は設定されており、1.8GHz帯と900MHz帯の合計で45MHz幅*2、また900MHz帯のみでは10MHz幅*2が上限で、両方の上限を満たす必要がある。
すべての既存の移動体通信事業者および新規参入を検討する事業体が周波数オークションに参加できる。
また、入札者に対して外国人保有比率の制限は設けていない。
最低入札額は上下合計で1MHzあたり3,800万香港ドル(約5億4,788万円)に設定されており、最終的な落札額は入札で決定する。
周波数オークションまでの主要なプロセスは2018年10月12日に質問の提出を締切、2018年11月15日および2018年11月16日に参加申請を提出受付、2018年11月16日に参加申請の提出者を公表、2018年11月30日に参加資格者を公表、2018年12月12日と2018年12月13日に参加資格者への教習と模擬入札を実施、2018年12月17日より入札段階に入る。
入札段階の終了から2営業日以内に暫定的な落札者を公表し、落札額などの支払いを保証するための信用状の提出などを経て最終的な落札者が決まる。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。